
「結婚式に一人で参加するのは心細い…

会場に知り合いがいないから、浮いてしまうんじゃないか…
もし今、あなたがそう感じているなら、安心してください。
実は、この悩みは結婚式に参列するゲストの方々から、本当によく聞く声なんです。
元ウエディングプランナーの私は、それでも結婚式を心から楽しんで帰っていく姿をたくさん見てきました。
このブログでは、そんなあなたの不安を解消し、一人参加でも結婚式を120%楽しむための秘訣を、元ウエディングプランナーの視点から具体的にお伝えします。
主役である新郎新婦への祝福はもちろん、あなた自身も最高の思い出を作れるよう、一緒に考えていきましょう。
なぜ「友達がいない」と感じてしまうのか
なぜ「友達がいない」と感じてしまうのか、まずはその感情の背景を理解しましょう。
周りはグループで来ているのに…と感じる瞬間
会場に着くと、すでに盛り上がっているグループや、席で楽しそうに話している友人たち。
そんな光景を目にすると、「自分だけ一人だ…」と取り残されたような気持ちになるのは自然なことです。
特に、座席が「友人席」と固まっている場合、他のゲストは共通の友人が多い傾向にあるため、そう感じやすいでしょう。
SNSで見る「華やかな結婚式」とのギャップ
InstagramなどSNSで見る結婚式の写真や動画は、どれも笑顔で溢れ、ゲスト同士の楽しそうな交流が映し出されています。
それらを見ていると、「自分もあんな風に楽しみたいのに、一人だと無理かも…」と、理想と現実のギャップに不安を感じてしまうこともあります。
SNSの「キラキラした部分」だけが強調されていることを忘れてはいけません。
「ぼっち」に見られたくないという心理
「周りの人に、友達がいない寂しい人だと思われたらどうしよう…」という、他人の目に対する不安も大きな要因です。
誰もが多かれ少なかれ抱えるこの心理が、「一人」であることへの過度な抵抗感を生み出してしまうのです。
【元プランナー直伝】「一人参加」でも結婚式を楽しむための心構え
不安の正体が分かったら、下記のように心構えを変えていきましょう。
ここが、一人参加でも結婚式を「楽しめる」かどうかの分かれ道です。
- 主役はあくまで新郎新婦!祝福の気持ちを最優先に
- 「ぼっち」は気にしない!皆があなたを見ているわけじゃない
- 自分らしく過ごす勇気を持つ
主役はあくまで新郎新婦!祝福の気持ちを最優先に
これを一番に心に留めておいてください。
あなたが結婚式に招かれた一番の理由は、新郎新婦の門出を心からお祝いするためです。
誰かと話せなくても、最高の笑顔で二人を祝福する、料理を美味しくいただく、演出に拍手を送る。
それだけで、あなたは十分に「最高のゲスト」なのです。
「ぼっち」は気にしない!皆があなたを見ているわけじゃない
あなたは自分のことが一番気になるもの。
ですが、他のゲストも、基本的には自分の友人や関係者との会話、そして新郎新婦に意識が向いています。
あなたが一人でいるかどうかを、しげしげと観察している人はいません。
自分自身が「ぼっち」だと気にしすぎることで、かえってその感情が強くなってしまうだけです。
自分らしく過ごす勇気を持つ
無理に誰かに話しかけたり、場を盛り上げようとする必要はありません。
美味しい料理に舌鼓を打ち、感動的な演出に涙し、新郎新婦の幸せを心ゆくまで感じてください。
これが、一人参加だからこそできる、自分だけの贅沢な時間の過ごし方です。
結婚式当日の完全攻略!シーン別「ぼっち」回避術
いよいよ結婚式当日。
ほんの少しの工夫で、「一人で心細い時間」が「自分らしく自由に過ごせる特別な時間」に変わります。
受付から披露宴の終わりまで、具体的なアクションプランを時系列でご紹介します。
これさえ読めば、当日の動きは完璧です!
【会場到着~受付】会場到着~受付 余裕を持ってスマートに
「おひとり様」こそ早めの到着が吉!ウェルカムスペースを独り占めしよう
実は、一人参加の方にこそ「少し早めの到着」がおすすめです。
多くのゲストが固まって来る時間より少し早く着くことで、混雑を避けられます。
何よりのメリットは、新郎新婦がこだわって用意したウェルカムスペースをじっくり見れること。
- この写真、素敵だな
- こんな飾り付け、二人らしいな
と、誰にも邪魔されずに二人の世界観に浸る時間は、一人参加だからこその特権です。
写真を撮っておけば、後で新郎新婦に送ってあげることもできますよ。
受付では「お祝いの言葉」を添えるだけで100点満点
受付は「記帳」と「ご祝儀を渡す」という明確なタスクがあるので、実は会話に困ることはありません。
袱紗からご祝儀を出し、両手で「本日は誠におめでとうございます」と笑顔で一言添える。
これだけで、あなたはもう立派なゲストです。堂々とした態度は、それだけで自信につながります。
【開宴前】”待ち時間”を”自分時間”に変える魔法
まずは席を確認!隣の人には「会釈」で十分
自分の席に着くとき、隣に人がいたら「こんにちは」と軽く会釈するだけでOKです。
無理に会話を広げようとしなくても、この小さなアクション一つで、場の空気は和やかになります。
「話しかけなきゃ…」と焦る必要は全くありません。
手持ち無沙汰の最強の味方!3つのアイテムを使いこなそう
開宴前の待ち時間は、アイテムを上手に使って「自分時間」に変えましょう。
プロフィールブック: まるで雑誌を読むように、新郎新婦のプロフィールや馴れ初めをじっくり読み込みましょう。「へぇ、こんな共通点があったんだ!」という発見は、披露宴をより楽しむための最高のスパイスになります。
ウェルカムドリンク: 手にグラスがあるだけで、不思議と手持ち無沙汰感はなくなります。ゆっくりとドリンクを味わいながら、会場の雰囲気を楽しみましょう。
カメラ(スマホ): テーブルに飾られたお花や、素敵なテーブルセッティング、席札などを写真に撮ってみましょう。「二人の結婚式を記録する」という目的を持つと、自然と周りを見る余裕が生まれます。
【披露宴中】五感をフル活用して、主役を応援!
最高のリアクションで新郎新婦を応援しよう!
あなたはゲストであると同時に、新郎新婦の一番の応援団です。
入場シーンでは満面の笑みで拍手を送り、ケーキ入刀の瞬間は「おめでとう!」と声をかける。
スピーチには頷きながら耳を傾ける。
あなたのその一つ一つのリアクションが、会場の温かい雰囲気を作り、新郎新婦の何よりの力になります。
「おひとり様」の特権!グルメレポーターになりきろう
誰かとの会話に気を取られることなく、目の前の料理に100%集中できるのは、実はとても贅沢なこと。
メニュー表を見ながら「このソースは何だろう?」「このお魚、美味しい!」と、一品一品をじっくり味わってみてください。
実は料理に一番お金をかけている新郎新婦も少なくありません。
味、香り、見た目を心ゆくまで堪能しましょう。
プランナーが教える裏技!スタッフはあなたの味方です
困った時、少し気分転換したい時、遠慮なくサービススタッフに声をかけてみてください。
「このお料理、とても美味しいですね」と感想を伝えたり、「お手洗いはどちらですか?」と尋ねたり。
彼らは接客のプロ。丁寧な対応が心地よく、ちょっとした会話が良い気分転換になります。
【歓談タイム】「動く」ことで流れを変える
最大のミッション!高砂へ行って「おめでとう」を直接伝えよう
歓談タイムになったら、ぜひ勇気を出して高砂へ向かいましょう。
一番の目的は、新郎新婦と直接話して写真を撮ることです。
他のゲストが並んでいるタイミングに続けば、一人でも行きやすいですよ。
「おめでとう!ドレス姿、本当に素敵だね」と直接伝えられる、最高のチャンスです。
新郎新婦側はあなたに見てほしくて招待したのですから、自信をもって行動してください!
目的を持って席を立つ!3つのプチミッション
ずっと席にいるのが辛くなったら、目的を持って席を立ちましょう。
お手洗いに行く: 最も自然な離席の口実です。気分転換にもなります。
ドリンクを取りに行く: バーカウンターがあれば、次のドリンクを選びに行くのも良いでしょう。
デザートビュッフェを楽しむ: もし用意があれば、ぜひ足を運んでみてください。色とりどりのデザートを選ぶ時間は、それだけでワクワクします。
結婚式の「友達がいない」不安を事前に解消!準備段階でできること
当日だけでなく、準備段階でもできることがあります。
新郎新婦に事前に相談してみる
もし本当に不安が大きいなら、新郎新婦に正直に「一人参加で少し緊張している」と伝えてみましょう。
もしかしたら、共通の知人を教えてくれたり、近くに座るゲストを紹介してくれたり、配慮してくれるかもしれません。
ただし、新郎新婦も準備で忙しいので、負担にならないよう配慮が必要です。
ドレスコードや持ち物を完璧にして自信を持つ
服装や持ち物(ご祝儀袋、サブバッグ、袱紗など)のマナーを完璧にしておけば、当日、余計な心配事がなくなり、自信を持って振る舞えます。
身だしなみが整っているだけでも、気持ちが楽になるものです。
これだけは避けたい!結婚式で「孤立」を強調してしまうNG行動
せっかくの機会、無意識のうちに孤立を強調してしまうような下記の行動は避けたいものです。
- スマホばかりいじるのは要注意
- 表情が暗い、不機嫌に見えるのはもったいない
スマホばかりいじるのは要注意
手持ち無沙汰だからと、ずっとスマホを見ているのは避けましょう。
話しかけづらい雰囲気を作ってしまうだけでなく、周りから見ると「一人で楽しそう」とは映りにくいかもしれません。
写真を撮る時以外は、極力控えるのがおすすめです。
表情が暗い、不機嫌に見えるのはもったいない
不安な気持ちから表情が硬くなったり、無意識に不機嫌な顔をしてしまったりしていませんか?
笑顔は最高のコミュニケーションツールです。
口角を少し上げるだけでも、印象は大きく変わります。
【最終手段】どうしても行きたくない場合の伝え方
これまで色々と「楽しむ秘訣」をお伝えしましたが、それでも「どうしても不安で、参加することが苦痛に感じる」という場合もあるかもしれません。
そんな時は、無理をする必要はありません。
「行かない」という選択も、決して悪いことではない
大切なのは、新郎新婦への祝福の気持ちです。
しかし、あなたが心身ともに疲弊してしまうような状況で無理をして参加する必要はありません。
自分自身の心と体を守ることも大切です。
辞退することを選んでも、お祝いの気持ちがあれば、それは決して悪いことではありません。
下記の伝え方を参考にしてみてください。
新郎新婦への丁寧な辞退の伝え方
参加を辞退する際は、できるだけ早く、そして丁寧に伝えましょう。
「本当に心苦しいのですが、やむを得ない事情で参加が難しくなってしまいました。〇〇さん(新郎新婦)の晴れの門出を心からお祝いしております。お二人の幸せを遠くからお祈りしています。」
といったように、お祝いの気持ちと、どうしても参加できない理由を添えて伝えます。(具体的な理由を詳細に伝える必要はありません。「体調が優れない」「どうしても外せない用事ができた」などでも構いません。)
電報や後日のお祝いなどで気持ちを伝える方法
参列はできなくとも、お祝いの気持ちは伝えることができます。
結婚式当日に電報を送ったり、後日改めてお祝いの品を贈ったり、食事に誘って直接お祝いの言葉を伝えるなど、新郎新婦にあなたの気持ちが伝わる方法を選びましょう。
まとめ
「結婚式に友達がいない」と感じる不安は、決してあなた一人だけのものではありません。
しかし、このブログでご紹介した心構えと具体的な行動、そして万が一の最終手段を知ることで、きっとあなたの結婚式への向き合い方は変わるはずです。
一番大切なのは、新郎新婦への「お祝いしたい」というあなたの純粋な気持ちです。
この気持ちを大切に、臆することなく最高の笑顔で、新郎新婦の晴れの門出を祝福してください。
きっと、あなたが想像している以上に、素晴らしい一日になるはずです。
結婚式に関する様々なお悩みは、いつでも私にご相談くださいね。あなたらしい最高の結婚式を、心から応援しています!