
新郎父の挨拶は必要なのかなぁ…
父は人前で話すのが苦手そう…
披露宴での新郎父の挨拶・スピーチについてこのように悩んでいる方も多いのではないでしょうか
- 父が人前で話すのが苦手そう…
- 無理をさせたくないけど、本当に挨拶なしでも大丈夫なの?
安心してください!
断言します、新郎父の挨拶は”なし”で全く問題ありません。
むしろ、現代の結婚式においては、お父様も新郎新婦様も心から楽しめる「挨拶なし」という選択が心温まる一日を創り出すのです。
元ウェディングプランナーとして、これまで多くの新郎新婦様とそのご家族に寄り添ってきた私が、自信を持ってお伝えします。
このブログを読めば、お父様も新郎新婦様も、心から安心して当日を迎えられるはずです。
【元プランナーが断言】新郎父の挨拶・スピーチは”必須”じゃない!「挨拶なし」でもOK
では、新郎父の挨拶が必須ではない理由を下記の3点で説明いたします。
挨拶は「形式」ではない!多様化する現代の結婚式
かつては、親族代表として新郎の父親が締めの挨拶をするのが一般的でした。
しかし、現代の結婚式の形は多様化しており、新郎父が必ずしもスピーチをしなければならないという「絶対的なルール」は存在しません。
大切なのは、誰かの真似をすることではなく、お二人とご家族にとって「どのような形が最も幸せで、想いが伝わる一日になるか」です。
親御さんの気持ちを尊重することが、一番のおもてなし
結婚式は、新郎新婦様だけでなく、ご両親にとっても大切な一日です。
だからこそ、お父様の「人前で話すのは得意じゃない」「緊張しそうだ」という気持ちに寄り添うことが、何よりも大切なおもてなしと言えるでしょう。
無理をさせてしまい、当日ずっと緊張されているお父様の姿を見るのは、新郎新婦様にとっても辛いことですよね。
お父様が心から結婚式を楽しめるよう、お二人が率先して「挨拶はしなくても全く問題ないよ」と、自信を持って選択肢を提示してあげてください。
その温かい配慮が、お父様にとっても最高のプレゼントになるはずです。
元プランナーが見てきた「挨拶なし」でも感動的な結婚式の実例
私はこれまで、多くの結婚式で新郎新婦様とそのご家族の想いを見てきました。
その中で、新郎のお父様が挨拶をされないケースは珍しくありません。
しかし、それで感動が薄れたり、ゲストが不満に思ったりすることは一切ありませんでした。
むしろ、挨拶のプレッシャーから解放されたお父様が、終始リラックスした笑顔でゲストとの会話を楽しんだり、新郎新婦の隣で温かく見守る姿が、かえって「お父様の想い」として強く伝わっていたのです。
形式よりも、ご家族の絆やゲストとの温かい交流こそが、結婚式を感動的なものにするのだと、私は確信しています。
「挨拶なし」を円滑に進めるために新郎新婦が準備すべきこと
新郎父の「挨拶なし」を選択する場合、当日をスムーズに迎えるためにはいくつかの準備と配慮が大切です。
特に新郎新婦の皆さんが、お父様や関係者としっかりコミュニケーションをとることが、成功の鍵となります。
まずは「お父様の本音」を丁寧にヒアリング
「お父様の挨拶、どうしようかな?」と悩む前に、まずは率直にお父様と話す時間を作ってみましょう。
「結婚式では、お父さんには無理なく楽しんでほしいと思っているんだけど、挨拶のこと、どう思ってる?」と、選択肢があることを前提に尋ねてみてください。
もしお父様が「挨拶はなしでいきたい」と希望されるのであれば、その意思を尊重し、自信を持ってその選択を進めることが何よりも大切です。
プランナー・式場への「挨拶なし」の明確な共有と連携
お父様が挨拶をされないことを決めたら、すぐに担当のウェディングプランナーや式場にその旨を明確に伝えましょう。
式場のタイムスケジュールや進行表は、挨拶がある前提で組まれていることが多いため、事前に共有することでスムーズな進行が可能です。
プランナーは、挨拶がない場合のタイムテーブル調整や、その代わりにどんな演出ができるかなど、プロの視点から具体的なアドバイスをくれるはずです。
親族へ事前の相談はどこまで必要?
新郎のお父様の挨拶がないことを、親族にどこまで伝えるべきか悩むかもしれません。
基本的には、両家の両親(特に新婦のお父様)には事前に共有しておくのがスムーズです。
その他の親族に関しては、新郎新婦から直接伝える必要がないケースも多いですが、心配であれば、ご両親から近しい親族に一言伝えてもらうのも良いでしょう。
しかし、過度に気にしすぎる必要はありません。ほとんどのゲストは、新郎新婦の幸せを願って参列しており、形式に固執することはありません。
司会者との打ち合わせでゲストへの「自然な配慮」を
披露宴の進行において、司会者の役割は非常に重要です。
「挨拶なし」を選択した場合、司会者との打ち合わせで、その点をしっかりと共有し、ゲストが不自然に感じないよう配慮してもらいましょう。
プロの司会者なら、温かい言葉でゲストに違和感なく伝えてくれるでしょう。
「失礼?」と心配な新郎新婦へ元プランナーが教える、ゲストの本音
「お父様の挨拶がないと、ゲストに失礼にあたるのではないか?」という不安は、新郎新婦さんが抱きがちな大きな心配事の一つです。
しかし、元ウェディングプランナーとして断言します。ほとんどのゲストは、そのような形式に固執していません。
ゲストが本当に楽しみにしているのは「新郎新婦の幸せ」
結婚式に参列するゲストが最も楽しみにしているのは、他でもない「新郎新婦の幸せな姿」です。
お二人が心から笑顔で楽しそうに過ごしていること、そしてゲストへ感謝の気持ちを伝えてくれることが何よりも嬉しいのです。
誰かのスピーチを聞くことよりも、お二人と直接言葉を交わしたり、美味しい料理を楽しんだりする時間を求めている方が多いのが実情です。
形式よりも「気持ち」が伝わることが何よりも大切
結婚式において最も大切なのは、「感謝の気持ちを伝えること」です。
その表現方法は、必ずしもスピーチである必要はありません。
新郎新婦がゲスト一人ひとりに声をかけたり、手紙を読んだり、ムービーでメッセージを伝えたり…、様々な形で「ありがとう」を伝えることができます。
お父様が挨拶をされない場合でも、その代わりに新郎新婦からの謝辞で両親への感謝を伝えたり、お父様が笑顔でゲストと歓談する姿を見せることの方が、形式的な挨拶よりもずっとゲストの心に響くものです。
よくある疑問を解決!新郎新婦が抱えるQ&A【元プランナーが回答】
新郎新婦さんが「新郎父の挨拶なし」を選択する上で、他にも様々な疑問や不安を抱えるかもしれません。ここでは、よくある質問に元プランナーが具体的にお答えします。
- Qお父様が寂しい思いをしないか、後で後悔しないか心配です
- A
お父様の気持ちを心配されるお気持ち、よく分かります。しかし、多くの親御さんは、新郎新婦が自分たちのことを気遣ってくれた、という気持ちこそが嬉しいものです。例えば、お父様が好きなもの(お酒、趣味のグッズなど)をサプライズでプレゼントしたり形を変えて「ありがとう」や「頼りにしているよ」という気持ちを伝えることで、寂しい思いをさせるどころか、むしろ喜びを感じてくれることが多いです。
- Qもし急遽、短い挨拶でもお父様がしたいと言ったら?
- A
お父様が当日になって「やっぱり一言だけ挨拶したい」とおっしゃる可能性もゼロではありません。このようなケースに備え、事前にプランナーや司会者と「もしもの場合」について軽く相談しておくと安心です。例えば、「もしお父様が希望された場合は、どこかで一言いただく形で進行できますか?」といったように、柔軟に対応できる余地を残しておくと良いでしょう。短めの挨拶であれば、急な変更でも対応しやすいことがほとんどです。
- Q親戚や年配のゲストから、挨拶について聞かれたらどう答える?
- A
もし親戚や年配のゲストから「お父さんの挨拶はなかったの?」と聞かれた場合でも、焦る必要はありません。シンプルに「今回は、私たち(新郎新婦)が皆様に直接感謝の気持ちをお伝えすることにしました。父も、皆さまとゆっくり交流できて喜んでおりました」 と、新郎新婦が主体となって決めたことを伝えても理解を得られます。大切なのは、後ろめたさを感じず、自信を持って伝えることです。
新郎父の挨拶・スピーチは本当に必要?『なし』でもOK!【元プランナーが解説】まとめ
結婚式における新郎父の挨拶・スピーチは、確かに伝統的な慣習の一つかもしれませんが、現代においては「必須」ではありません。
むしろ、「挨拶なし」という選択は、多様化する結婚式の形において、非常に前向きな選択肢の一つです。
お父様が人前で話すのが苦手だったり、負担に感じていたりするならば、無理に挨拶をお願いする必要は全くないのです。
最も大切なのは、形式にとらわれることではなく、お父様が心から結婚式を楽しめること。
そしてお二人の感謝の気持ちがゲストに心から伝わることです。
元ウェディングプランナーとして、これまで多くの新郎新婦様とそのご家族に寄り添ってきた経験から、私は確信しています。
「挨拶なし」という選択は、決して失礼なことでも、後悔することでもありません。
むしろ、お父様への優しい配慮であり、お二人とご家族にとって「本当に大切なこと」を優先した、愛情溢れる選択です。
お父様の本音に耳を傾け、プランナーや式場と連携しながら、お二人の想いが詰まった、唯一無二の結婚式を創り上げてください。
新郎新婦の皆さんの温かい想いが、きっと最高の結婚式を叶える力になります。心穏やかに、最高の1日をお過ごしください。